”ひとつなぎの大秘宝”の正体とは
タイトルにもなっているワンピース。
未だに謎は多く、明確な正体は作中で明らかになっていません。
ワンピースという物語の始まりの謎にして、最大の謎です。
しかし、ヒントはこれまでにいくつか出てきています。
・巨大な王国
「我々はやがて一つの国の存在に気付いた・・・今はもう跡形もないが
文献の上に浮かび上がったのはある巨大な王国の姿・・・!」
(出典:ONEPIECE 41巻 395話 より引用)
巨大な王国は間違いなく”ワンピース”と大きな関わりがあるでしょう。
そして、”D”とも密接な関りが想定されます。
・見つけたら世界はひっくり返る
「興味はねぇが・・・あの宝を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・!」
(出典:ONEPIECE 59巻 576話 より引用)
白ひげが頂上戦争で命を落とす前に語った言葉。
白ひげはロジャーから直接ワンピースの正体を聞いているので、信用性は高いです。
また、「ワンピースは実現する」とも断言しており、曖昧な物ではないと宣言しています。これは「ホンマでっかTV」でさんまさんと尾田先生が対談した際の話とも一致しています。
・見つけるだけでは意味を為さない、何かしらの条件が必要?
「だがお嬢さん・・・慌ててはいけない・・・キミ達の船で・・一歩ずつ進みなさい
我々もまた・・・”オハラ”もまた・・・少々・・急ぎすぎたのかも知れん・・・」(出典:ONEPIECE 52巻 507話 より引用)
レイリーがシャボンディ諸島で語った言葉。
「急ぎすぎた」というからには、何か”他の条件”が間に合っていなかった、ということでしょう。
紡いだポーネグリフの情報が足りなかったのであれば、「急ぎすぎた」という表現は違和感があるので、情報ではない。
思いあたるのは、古代兵器”ポセイドン”であるしらほしの誕生。
ワンピースを得るためには、古代兵器が揃っている必要があったが、それらは約束の時になるまで揃わない、ということではないかと思います。
魚人島では魚人の子供について、両親からの遺伝で何の魚人かが決まるのではなく、遠い祖先のDNAが発現(隔世遺伝)して何の魚人かが決まる、と解説されています。
魚人の種類について語るだけであれば、この設定は要らないでしょうから、しらほしが遠い祖先からポセイドンの能力を受け継ぐことの伏線になっていたのでしょう。
もう一つ、ロジャーの船であるオーロ・ジャクソン号には、”巨大な卵”が乗っています。
初出はONEPIECE零巻の”金獅子のシキ”とのエッドウォーの海戦の前。
初めて見た時は大して気にしていなかったのですが、第958話で光月おでんとの回想シーンでもこの巨大卵が再登場。わざわざ書くからには重要な意味があるのでしょう。
何らかの生物か、はたまたまだ名前しか出てきていない古代兵器”ウラヌス”?
仮にウラヌスであれば、この時はまだ孵化の時を迎えておらず、ポセイドン同様に古代兵器が揃わず、「世界をひっくり返す」ことが出来なかった、という可能性も・・?
これは予想ですが、”万物の声”を聴くことができたロジャーは、巨大卵の孵化の時期も”聞く”ことが出来た、それが20年以上先の未来だったのではないでしょうか。
もっとも、958話では、
・ロジャー、おでんが双方に感謝
・ワノ国が鎖国をしていた理由
・「光月」のおれ達がやらなきゃ・・の”おれ達”とは誰?
・意思は必ずつないでみせる・・・!の意思とは”D”の意志?
などなど、物語の核心に迫りそうな伏線がちりばめられました。
過去編が始まれば明らかになっていくでしょう。
少々脱線しましたが、以上を踏まえてワンピースの正体を考察します。
結論:
ワンピースは天地改変の力とそれによってもたらされる種族間の隔たりの無い世界
順に説明しますと、リオポーネグリフを最果ての地に導くことで、これまでポーネグリフを読み解き紡いできた情報がラフテルに集まります。
それによって、800年前に巨大な王国が現世界政府に滅ぼされたその全貌が明らかに。
滅ぼされた理由は、種族の隔たりなく栄華を極める巨大な王国は、人間中心の階級社会による支配を望んだ現世界政府にとって都合の悪い存在だったから。
「”古代兵器”の正体とは」の考察記事でも書きましたが、本サイトでは、古代兵器の一つ「プルトン」の正体は、単なる破壊兵器ではなく、海底に大穴を開け強制的に海底火山を作りだし、マグマを流出させ”新たな島を創る大地創造の機械”と予想しています。
巨大な王国はプルトンによって島を生み出し、陸上生物や多様な種族の住処を作っていましたが、現世界政府によってプルトンを奪われ滅ぼされてしまったのではないかと。
そして、世界政府は巨大な王国を滅ぼすだけでなく、プルトンの力で”レッドライン”を作り出します。
敗北を悟った巨大な王国側が、同じく古代兵器”ウラヌス”と”ポセイドン”を使って天候と海流を操作し、”グランドライン”とカームベルトを作り上げ、その兵器の在処と史実を、自分たちしか解読できない文書=ポーネグリフに刻み、自分たちの意思を継いでくれる未来の人間たち(=”D”)に希望を託したのではないでしょうか。そして、ポーネグリフの製作と古代文字の伝承の役目を負ったのが光月一族なのでしょう。
ルフィ達はいずれ、黒ひげたちの次にラフテルに到達して、古代兵器を操りレッドラインを破壊、世界政府を相手に世界中を巻き込んだ戦いで勝利。世界の王として支配をするのではなく、かつての巨大な王国の思想そのままに、種族間の隔たりや差別の無い世界を実現する。そして全種族が集まっての大宴会で大団円・・・!というのがワンピースのラストなのではないかと予想しています!
以上をまとめると、
・ポーネグリフによって紡がれる真の歴史。
・3つの古代兵器によって天地改変の力を得る。
・レッドラインを破壊し元の世界(=一つの海)に戻す。
・種族間の隔たりが無くなった世界の実現。そして全種族で大宴会。
という流れ。上記4つのどれか、もしくは全てひっくるめてワンピースなのかもしれません。
補足1:プルトンの所在
プルトンの在処はアラバスタのポーネグリフに書いてあるはずなのに、世界政府が設計図を探し求めていたということは、
①残っているが壊れていて使えない(巨大な王国が滅亡と引き換えに破壊した?)
②ネフェルタリ家(始まりの20人のうち地上に残った唯一の王)が隠した
のいずれかでしょうか。イム様が抹消リストにビビを入れていたことからすると②のような気もしますが、その場合クロコダイル(ごとき)がその存在を知っていた理由は?ロビンがポーネグリフでアラバスタのリオポーネグリフの存在を知り教えたとかでしょうか?
補足2:ロジャーがワンピースを実現できなかった理由
古代兵器が揃うためにはポセイドンの復活などとタイミングが合う必要があった。もしかしたらウラヌスも?
ロジャーはタイミングに恵まれず、ワンピースに到達出来なかった、、、ということだと思います。
何割かは当たっていてほしいと考えますが、真相は如何に・・・?