”血に染まるヘビ”とは
「我らに突き通せぬものは”血に染まるヘビ”のみよ」
(出典:ONEPIECE 15巻 第129話より引用)
未回収の伏線の中では古参に位置づけられるものの一つです。
巨人島リトルガーデンを出向するルフィ達一行の前に、巨大金魚”島喰い”が立ちはだかった際、ドリーとブロギーの二人が必殺技’覇国”で蹴散らします。その“覇国”を繰り出す前に、ドリーとブロギーの二人が口にしたのが冒頭のセリフです。
グランドラインに入ってすぐに張られた伏線にも関わらず、未だにその正体は判明していません。
ですが、考察サイト等では何年も前から囁かれている有名な説があります。
それが“血に染まるヘビ”=レッドライン説。
巨人族の頭たちの力をもってしてもレッドラインは突き通せない、ということです。
赤く細長い大地を、神話よろしく血に染まったヘビに例えているのですね。
この説は信頼性が高いのではと考えています。
そして、ワンピースの物語の核心にも繋がる内容だと考えられます。
というのも、物語の中でレッドラインはその頑丈さ、というか破壊不能性が度々取り上げられています。
50年間レッドラインに体当たりをし続ける世界最大のクジラ・ラブーンしかり。
頑丈さをアピールするのは、最終話近くになって”ある力”によってレッドラインを破壊することの伏線になっているのだと思われます。
それだけ大きな破壊をもたらせる力となると、これまた同時期アラバスタ編から脈々と貼られ続けてきた伏線である”古代兵器”をおいて他にないでしょう。
これは“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の正体”にも関わる内容となりますので、詳細は”ひとつなぎの大秘宝“の正体とは をお読みいただければと思います。
正直なところ、”ひとつなぎの大秘宝”の正体に関する考察は、何割か当たってれば良いなぁ程度の精度だと思いますが、「レッドラインを(古代兵器を以て)破壊する」というのは、かなりの確率で当たっていると思います。
古代兵器についての考察は“古代兵器”の正体とはをお読みください。
”悪魔の実の伝達条件”とは
ワンピースの物語の花を添えているのが”悪魔の実”。
種類は多種多様で、戦闘に用いれば超人的な能力を発揮できる。
物語当初から登場しているにも関わらず、未だ多くの謎を残している存在でもあります。
まず、その特徴と判明している事実のおさらいです。
特徴1:食べると海に嫌われカナヅチになる。
特徴2:食べると特殊な”能力”を得られる。
特徴3:種類は大別して3種類。”超人系(パラミシア)””動物系(ゾオン)””自然系(ロギア)”
特徴4:モノにも食べさせることができる。
特徴5:悪魔の実を2つ食べると体が爆発して死に至る。
特徴6:黒ひげは”体の構造が異形”なため、2つの能力を使用できる。
特徴7:人造悪魔の実”SMILE”が開発されている。
特徴8:能力は覚醒することがあり、”ゾオン”は覚醒者と呼ばれる大型の怪物のような姿に、”パラミシア”は自分以外の周囲の環境にも能力の影響を及ぼすことができる。
特徴9:悪魔の実図鑑が存在する。
特徴10:世界のどこかに悪魔の八百屋が存在する。
(出典:ONEPIECE BLUEの表紙折込のゾロのセリフより引用。)
特徴11:悪魔の実の能力者が死亡すると、その悪魔の実が世界のどこかで再生する。
そもそも、科学技術で作られたものなのか否かも不明です。
が、もし作られたものなのだとすれば、800年前に滅びた巨大な王国が作り上げたものであることは間違いないでしょう。
特徴4にも挙げているモノに食べさせることができるという点。これまでゾオン系のみモノが食べたい事例が確認されていますが、パラミシアやロギアも食べさせられるのか。その場合もモノは意思をもつのでしょうか。
初めて悪魔の実を食べたモノが登場したのはアラバスタ編のラッスー(イヌイヌの実モデルダックスフントを食べた銃)でしたが、その時ウソップが悪魔の実に意思があるわけねぇだろう、というセリフを吐いています。
そのまま流されていますが、悪魔の実に意思があるというのは興味深い話です。
事実であれば、悪魔の実の本質に迫る内容ではないでしょうか。
すなわち、巨大な王国が何らかの”意思”をもって悪魔の実を作った。
その能力者が死んでも、何世代にも亘ってその意思が受け継がれるように。
まさに止めることのできない3つのうちの一つ”受け継がれる意志”の一つとも読み取れます。
”D”の解釈は”半月”を意味し、月から移住したのが巨大な王国の住人、月人と地球人とのハーフだから”半月”を意味する”D”が与えられた、という説がネット上では半ば定説のようになりつつありますが、”D”が”Devil”や”Daemon”の頭文字という可能性もわずかながらあるのではと考えています。
そして、巨大な王国の住人達が死して形を成したものが”悪魔の実”そのものなのではないでしょうか。元々は”D”の実、と呼んでいたものがDevilの実=悪魔の実になったのか、あるいは、巨大な王国の住人を世界政府側が”悪魔”と呼んでいたために”悪魔の(悪魔が宿った)実”となったのではないでしょうか。
いずれにしてもワンピースという物語も終盤に来ていると尾田先生がコメントされていますので、そう遠くない将来、黒ひげの身体の異形の謎が解明される際か、あるいは”空白の100年”の真相と同時に、悪魔の実の正体も判明することになると思います。
ほんまでっかTV「尾田先生のアトリエ訪問」の考察
2019年1月に放送された「ほんまでっかTV」において、尾田先生のアトリエ兼ご自宅がTV初公開されました。
尾田先生のアトリエ&ご自宅は豪華かつわくわく感満載の大豪邸で、何度見ても憧れてしまいます。尾田先生の年収は原稿料だけで相当なものだと思いますが、それに加えアニメや映画、グッズなどなど、印税部分がものすごく、数億円は軽く越え十億円プレイヤーであることは間違いないでしょう。うらやましい限りです。
さてその際、ワンピースのファンでもあるさんまさんと、さんまさんのファンである尾田先生が貴重な会談を果たしています。
違う世界のトップ同士の対談というのは本当に面白いですね。両方のファンである私としてもいつまでも見ていたくなるような掛け合いでした。
それはさておき、会談中にさんまさんがワンピースの謎について果敢に質問されます。”ひとつなぎの大秘宝”の正体は”こまでの冒険””デースを生き返らせる”と持論を繰り広げますが、尾田先生は「違います」とばっさり。
そして、考察サイトとしては見過ごせない、”ひとつなぎの大秘宝””物語のラスト”についてのコメントが2つ。
一つ目、”ひとつなぎの大秘宝”について、尾田先生は「オズの魔法使い」を子どもの頃に見ており、最終的な宝が「これまでの仲間達との冒険こそ一番の宝物」というオチが大嫌いで、全く納得できなかったとのこと。ここまで冒険したんだから”モノ”をくれと、強く憤った子どもの頃の思い出があるので、自分が作る物語では絶対そんなことはしないようにしようと固く誓っているようです。
そんなわけで、物語当初から囁かれてきた説の一つである「仲間こそが宝」「これまでの冒険こそ宝」説は完全になくなりました。正直、この説だと子どもの頃の尾田先生と同じく納得できない方が続出し収集がつかなくなっていたと思うので、安心しました。
2つ目、”物語のラスト”については、もう既にラストは決めていて、そこまでどうやって持って行くかはまだ決まっていないとのこと。でも、どう持って行ったとしても、最後は必ず面白くなるようなラストを考えているとのことです。また、尾田先生はいろいろな方が物語のラストを予想していることもご存じのようで、さんまさんから「もし、ラストを誰かに言い当てられたら変えるやろ!?」という問いに対して、「自分がそれを事前に見たら、変えますね」と回答されています。
ということは、逆説的な推測になりますが、この収録時点で考察本や有名な考察サイトに掲載されていた説はかなりの確率で間違っている、ということになりそうです。
もちろん尾田先生がどこまでサイトの情報をご覧になられているかはわかりませんが、少なくとも考察本として出版されているようなものには目を通しているのではないかと思います。
そんな訳で、当サイトでは2019年1月以前からある”ひとつなぎの大秘宝””物語のラスト”の説については否定、とまではいかないまでも、全て合っていることは無いのでは、と考えています。
その上で、本サイトが考察する”ひとつなぎの大秘宝””物語のラスト”については、リンク先の考察をお読みください。
”少し未来のワンピース”の予言について
ワンピースについて、2009年4月9日に2ちゃんねるで以下のような書き込みがあったとして話題になった「予言」を紹介します。
当時は皆からスルーされていましたが、その的中率の高さから本当に関係者の書き込みではと一時期騒がれました。
2009年4月の書き込みというのが事実であれば、まっだシャボンディ諸島に到達する前。
この時点で、特にサボの存在を言い当てていたとすると、完全に関係者ではないのかと疑ってしまいます。
少し未来のワンピースを教えますね。
麦わら一味はバラバラになりますが、新世界に入る前に再会します。 →的中
四皇の一角、白ひげ海賊団の白ひげとエースは死にます。 →的中
新世界に入ったら麦わら一味は七武海のドフラミンゴと戦います。 →的中
大将の一人が元帥になってもう一人の大将が辞めます。 →的中
ルフィが死に別れたはずの兄弟と再会します。 →的中
また四皇の誰かが死にます。(これは言えません)
麦わら一味が大海賊団の一つになります。
黒ひげが海軍を落とします。
黒ひげが海賊王になります…が、そこから先は言えません。
(2ちゃんねるより転載)
これまで上5つは完全に的中。驚愕ですね。
この記事を書いている2019年10月現在ではワノ国編真っ最中ですが、四皇カイドウ&ビッグマム相手に、頂上戦争以来の激戦を繰り広げることになるでしょうから、カイドウ・ビッグマムのいずれか、もしくは両方?はたまた、まさかのシャンクスが黒ひげに討たれる?
そのあとの麦わら一味が大海賊団の一つになるというのは、まず間違いなく四皇の一角になることでしょう。
黒ひげが海軍を落とすというのもそのままの意味でしょうが、黒ひげがわざわざ海軍を倒すということは、最後のリオポーネグリフは海軍もしくは世界政府が持っている可能性も・・・?
そのうえで、黒ひげがグランドラインの最終地点”ラフテル”に到達=海賊王!ということでしょうか。
黒ひげはここにきて”ロックス・D・ジーベック”との関係性がほぼ確定しつつある(黒ひげの船がサーベルオブジーベック号、拠点がロックスと同じ海賊島「ハチノス」など。息子?もしくは本人が乗っ取っている?)ので、海賊王になるというのは大いにあり得ると思います。
そのうえで”ワンピース”をかけてルフィとも戦うことになると思いますが、そもそも黒ひげの目的は・・?
さて、予言は最後まで的中するのでしょうか。楽しみです!
”古代兵器”の正体について
ワンピースの世界には古代兵器が連載初期から出てきますが、いまだその核心は謎に包まれています。
現時点で判明していることを並べると、
・プルトン、ポセイドン、ウラヌスの3つある
・プルトンはアラバスタ王国のどこかにある(ロビンはポーネグリフを読んだので、どこにあるか知っている・・?)
・プルトンは戦艦であり、“造船史上最悪のバケモノ”。トムさんが設計図を持っていたが、フランキーが焼き尽くした。
・ポセイドンは人魚姫のしらほし。海王類と意思疎通が出来る。
・海王類たちはしらほしの誕生を待っており、約束の時が来たらノアの船を引く。
3つのうち2つは概要までは見えてきていますが、その使途や目的はまだまだ明らかになっていません。ウラヌスについては名前のみです。
ですが、3つは神話を元にした名前がついていることから、それぞれ陸・海・空に対する兵器なのではないかというのは容易に予想できます。
実際、ポセイドンは海に関するものでした。
以上から、古代兵器の内容と目的を予想します。
・ポセイドンは海流操作=洪水を引き起こす!?
昔から言われている説ですが、ポセイドンは海流を操作できる能力ではないかというものです。
特にノアの方舟が登場したことから、神話に擬えて世界を巻き込む大洪水は必ず起こるのではと思います。その目的は・・?後述します。
・プルトンは島一つ吹き飛ばす!でも真の目的は島をつくること!?
プルトンはその位置づけから陸に関する兵器のはずですが、物語中では戦艦ということが判明しています。
陸の兵器なのに戦艦?
ここからは予想ですが、プルトンは単に島を消失させるほどの大砲(に類する武器)を搭載した戦艦ではなく、その銃口を真下(あるいは下方向)に向けられたのではないでしょうか。そしてその用途は、海底に大穴を空け、強制的に海底火山を作り出し、マグマの放出によって島を創出する・・!
要するにプルトンの真価は破壊の力ではなく、創造の力。海の任意の場所に島を作るためには、戦艦(船)でなければならなかった、というわけです。
プルトンの元になったと思われる神話のプルート(ハデス)は冥府の神ですが、冥府が地下にあることから地下の神とも言われます。
地下に眠るマグマを引き起こし大地を創るというのもあてはまるのではないでしょうか。
また、ワンピース18巻第156話において、海底火山に起因するホットスポット=海上に蒸気が出るシーンが出てきます。
なぜわざわざホットスポットにする意味があるのか、ずっと違和感があったのですが、プルトンによる大地創造の伏線になっていたのでは?というところがそもそもの着想です。
忘れていた方は読み返してみてください。
おそらく、元々は”大地を創り出す”ことが目的のプルトンを、世界政府が奪い、800年前の巨大な王国と世界政府との戦いで、兵器として用いて巨大な王国を滅ぼしたのでしょう。そして何を隠そう、プルトンを使ったことによって生じたのが”レッドライン”なのではないでしょうか・・・!
おそらくそれまでの世界は、島が点在しており、一番大きな島・大陸で栄華を誇ったのが巨大な王国だったのではないでしょうか。
・現在レッドラインがある場所にその巨大な王国があり、それを消し飛ばした際に副産物的に生じたものがレッドライン
・世界の海を二分するためにレッドラインを作った
・自分たちが支配する土地を拡大するためにレッドラインを作った
など、理由はいくつか考えられますが、世界政府側が作ったものというのはまず間違いないでしょう。
そして、巨大な王国側の対抗策は・・?次のウラヌスに続きます。
・ウラヌスは天候を操る兵器
これはよく言われている説ですが、天候、すなわち風や気候を操作することで、グランドラインという環境を構築したのがウラヌスによるもの、という説。
プルトンによって滅ぼされた巨大な王国は、滅亡の間際、ウラヌス自体をグランドラインの最終地点に隠したのでしょう。
ラフテルに隠したのか、あるいはラフテル自体がウラヌスなのかはまだわかりません。
巨大な王国サイドは、ポセイドンによって大洪水を起こしレッドラインを破壊、世界を元の姿に戻すことを考えますが、世界中を巻き込む大洪水から生き残るためには、巨大な船=ノアが必要。
ノアを作っているさなか、戦争の中でポセイドンが死亡。巨大な王国は対抗する術を失います。
ですが、ポセイドンは数世代後にまた生まれる。
その時まで、グランドラインを外敵の侵入から守ってもらうこと、そして数世代後に新たなポセイドンが生まれた際には、ノアを引いてほしいと巨大な王国サイドが海王類たちと”約束”を結んだのではないでしょうか。
以上が本サイトの古代兵器に関する考察です。
いずれルフィ達が古代兵器を手にし、”D”の意志を継ぎレッドラインを破壊するために世界中を相手取った戦いを始めるのでしょう。
そして手にするワンピースとは・・?
”五老星”の正体について
世界政府の最高権力である天竜人の頂点、五老星。
”イム”様が登場したことで頂点ではなくなりましたが、世界の秘密を握り支配している人物たちであり、イム様の意思の実行部隊といったところでしょう。
彼らは他の天竜人とは格好や雰囲気がまるで違います。
登場シーンではいつも5人揃っており、何やら意味深なことを語ります。
彼らの正体の鍵となるのは、過去編における五老星の風貌。
現在の姿と全く変わっていません。
そこから推察されるのは、彼らは不死の身体を持ち、800年前から世界の調和を保ち続けてきた存在なのでしょう。
不死になった方法はオペオペの実による不老手術。
ドフラミンゴがオペオペの実が手中にあれば世界の実権さえも握れていたと言ったことから、
・不死の身体
・マリージョアの国宝
の2つが、五老星及び”イム”様を頂点たらしめているものなのでしょう。
不死の身体が必要なのは世界を長期に渡って支配するためでしょうが、マリージョアの国宝の役割とは・・・?
こちらは別記事で考察します。
”ひとつなぎの大秘宝”の正体とは
タイトルにもなっているワンピース。
未だに謎は多く、明確な正体は作中で明らかになっていません。
ワンピースという物語の始まりの謎にして、最大の謎です。
しかし、ヒントはこれまでにいくつか出てきています。
・巨大な王国
「我々はやがて一つの国の存在に気付いた・・・今はもう跡形もないが
文献の上に浮かび上がったのはある巨大な王国の姿・・・!」
(出典:ONEPIECE 41巻 395話 より引用)
巨大な王国は間違いなく”ワンピース”と大きな関わりがあるでしょう。
そして、”D”とも密接な関りが想定されます。
・見つけたら世界はひっくり返る
「興味はねぇが・・・あの宝を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・!」
(出典:ONEPIECE 59巻 576話 より引用)
白ひげが頂上戦争で命を落とす前に語った言葉。
白ひげはロジャーから直接ワンピースの正体を聞いているので、信用性は高いです。
また、「ワンピースは実現する」とも断言しており、曖昧な物ではないと宣言しています。これは「ホンマでっかTV」でさんまさんと尾田先生が対談した際の話とも一致しています。
・見つけるだけでは意味を為さない、何かしらの条件が必要?
「だがお嬢さん・・・慌ててはいけない・・・キミ達の船で・・一歩ずつ進みなさい
我々もまた・・・”オハラ”もまた・・・少々・・急ぎすぎたのかも知れん・・・」(出典:ONEPIECE 52巻 507話 より引用)
レイリーがシャボンディ諸島で語った言葉。
「急ぎすぎた」というからには、何か”他の条件”が間に合っていなかった、ということでしょう。
紡いだポーネグリフの情報が足りなかったのであれば、「急ぎすぎた」という表現は違和感があるので、情報ではない。
思いあたるのは、古代兵器”ポセイドン”であるしらほしの誕生。
ワンピースを得るためには、古代兵器が揃っている必要があったが、それらは約束の時になるまで揃わない、ということではないかと思います。
魚人島では魚人の子供について、両親からの遺伝で何の魚人かが決まるのではなく、遠い祖先のDNAが発現(隔世遺伝)して何の魚人かが決まる、と解説されています。
魚人の種類について語るだけであれば、この設定は要らないでしょうから、しらほしが遠い祖先からポセイドンの能力を受け継ぐことの伏線になっていたのでしょう。
もう一つ、ロジャーの船であるオーロ・ジャクソン号には、”巨大な卵”が乗っています。
初出はONEPIECE零巻の”金獅子のシキ”とのエッドウォーの海戦の前。
初めて見た時は大して気にしていなかったのですが、第958話で光月おでんとの回想シーンでもこの巨大卵が再登場。わざわざ書くからには重要な意味があるのでしょう。
何らかの生物か、はたまたまだ名前しか出てきていない古代兵器”ウラヌス”?
仮にウラヌスであれば、この時はまだ孵化の時を迎えておらず、ポセイドン同様に古代兵器が揃わず、「世界をひっくり返す」ことが出来なかった、という可能性も・・?
これは予想ですが、”万物の声”を聴くことができたロジャーは、巨大卵の孵化の時期も”聞く”ことが出来た、それが20年以上先の未来だったのではないでしょうか。
もっとも、958話では、
・ロジャー、おでんが双方に感謝
・ワノ国が鎖国をしていた理由
・「光月」のおれ達がやらなきゃ・・の”おれ達”とは誰?
・意思は必ずつないでみせる・・・!の意思とは”D”の意志?
などなど、物語の核心に迫りそうな伏線がちりばめられました。
過去編が始まれば明らかになっていくでしょう。
少々脱線しましたが、以上を踏まえてワンピースの正体を考察します。
結論:
ワンピースは天地改変の力とそれによってもたらされる種族間の隔たりの無い世界
順に説明しますと、リオポーネグリフを最果ての地に導くことで、これまでポーネグリフを読み解き紡いできた情報がラフテルに集まります。
それによって、800年前に巨大な王国が現世界政府に滅ぼされたその全貌が明らかに。
滅ぼされた理由は、種族の隔たりなく栄華を極める巨大な王国は、人間中心の階級社会による支配を望んだ現世界政府にとって都合の悪い存在だったから。
「”古代兵器”の正体とは」の考察記事でも書きましたが、本サイトでは、古代兵器の一つ「プルトン」の正体は、単なる破壊兵器ではなく、海底に大穴を開け強制的に海底火山を作りだし、マグマを流出させ”新たな島を創る大地創造の機械”と予想しています。
巨大な王国はプルトンによって島を生み出し、陸上生物や多様な種族の住処を作っていましたが、現世界政府によってプルトンを奪われ滅ぼされてしまったのではないかと。
そして、世界政府は巨大な王国を滅ぼすだけでなく、プルトンの力で”レッドライン”を作り出します。
敗北を悟った巨大な王国側が、同じく古代兵器”ウラヌス”と”ポセイドン”を使って天候と海流を操作し、”グランドライン”とカームベルトを作り上げ、その兵器の在処と史実を、自分たちしか解読できない文書=ポーネグリフに刻み、自分たちの意思を継いでくれる未来の人間たち(=”D”)に希望を託したのではないでしょうか。そして、ポーネグリフの製作と古代文字の伝承の役目を負ったのが光月一族なのでしょう。
ルフィ達はいずれ、黒ひげたちの次にラフテルに到達して、古代兵器を操りレッドラインを破壊、世界政府を相手に世界中を巻き込んだ戦いで勝利。世界の王として支配をするのではなく、かつての巨大な王国の思想そのままに、種族間の隔たりや差別の無い世界を実現する。そして全種族が集まっての大宴会で大団円・・・!というのがワンピースのラストなのではないかと予想しています!
以上をまとめると、
・ポーネグリフによって紡がれる真の歴史。
・3つの古代兵器によって天地改変の力を得る。
・レッドラインを破壊し元の世界(=一つの海)に戻す。
・種族間の隔たりが無くなった世界の実現。そして全種族で大宴会。
という流れ。上記4つのどれか、もしくは全てひっくるめてワンピースなのかもしれません。
補足1:プルトンの所在
プルトンの在処はアラバスタのポーネグリフに書いてあるはずなのに、世界政府が設計図を探し求めていたということは、
①残っているが壊れていて使えない(巨大な王国が滅亡と引き換えに破壊した?)
②ネフェルタリ家(始まりの20人のうち地上に残った唯一の王)が隠した
のいずれかでしょうか。イム様が抹消リストにビビを入れていたことからすると②のような気もしますが、その場合クロコダイル(ごとき)がその存在を知っていた理由は?ロビンがポーネグリフでアラバスタのリオポーネグリフの存在を知り教えたとかでしょうか?
補足2:ロジャーがワンピースを実現できなかった理由
古代兵器が揃うためにはポセイドンの復活などとタイミングが合う必要があった。もしかしたらウラヌスも?
ロジャーはタイミングに恵まれず、ワンピースに到達出来なかった、、、ということだと思います。
何割かは当たっていてほしいと考えますが、真相は如何に・・・?